自分で作ったデータを印刷会社に印刷してもらうときに必ずと言っていいほど出てくる「裁ち落とし」というキーワード。
「裁ち落とし」ってどういうこと?
こんなお悩みの方に今回は「裁ち落とし」について紹介しようと思います。
1.裁ち落としとは?
図のように紙の端まで印刷して白フチなしの印刷をする場合、一回り大きい用紙へ印刷する必要があります。
印刷後はそれらをまとめて仕上がりサイズに断裁するのですが、この断裁する部分が「裁ち落とし」なのです。
青の点線が仕上がりサイズで赤い部分が「裁ち落とし」箇所になります。
「裁ち落とし」のサイズは上下左右に3mm付けることが一般的です。
つまり仕上がりサイズよりも上下左右を3mm大きくしたデータを作る必要があるということです。
他にも「ドブ」「塗り足し」「断ち落とし」と呼ばれることもありますが実はどれも同じ事を意味しているんですよ。
2.裁ち落としが必要な理由
前述しましたが白フチなしの印刷する為に必要になること以外にもう一つ「裁ち落とし」が必要な理由があります。
それは断裁する際の誤差を補うためです。印刷してから用紙を数百枚単位に重ねて仕上がりサイズに断裁するのですが、そこで多少の断裁ズレが生じてしまします。この誤差を補完するために「裁ち落とし」が必要になるというわけです。
3.裁ち落としを設ける際の注意点
断裁するときのズレて切れてしまう可能性があるため、紙端ギリギリに切れてしまってはいけない情報を配置しないように心がけましょう。
「文字」や「QRコード」は切れてしまうと役目を果たさなくなってしまうので特に注意が必要です。
イラストレータなどのDTPソフトでは簡単に「裁ち落とし」を設定しデータを作ることが可能です。
office系のPowerPoint、word、Excelで製作する場合は、ページ設定でサイズを指定する方法や特A4サイズ(220mmX310mm)等のサイズで作ることも出来ますので是非参考にしてみてください。
4.トンボ(トリムマーク)の役割
図のように四隅にある赤丸箇所のマークをコーナートンボと呼びます。
コーナートンボの内側の線を結んだ四角形が仕上がりサイズになっているんです。
青丸のことをセンタートンボと呼びます。
仕上がりサイズ中央の位置を確認するために設置されているマークになります。
トリムマークと呼ばれることもありますが同じことを意味しています。
5.まとめ
印刷データを作る際に必ず耳にする「裁ち落とし」について紹介しました。
いかがでしたか?この記事が参考になった方はぜひチャレンジしてみてくださいね!
例えばA4サイズのデータを作る場合、仕上がりサイズが210mm×297mmになるので四方を各3mm大きくした216mm×303mmで作成するということになりますよ。
そうは言っても「裁ち落とし」は専門的な作業になります...。データを作ることが難しい方はトコトン印刷へご相談ください。トコトン印刷ではデザイン製作から印刷まで全てご注文いただけます。もちろん今回の記事を参考に作ってみたデータからの印刷も可能です。ご注文の際に入稿データを確認させていただきますのでご安心ください。
「裁ち落とし」がないから印刷出来ませんよ~。なんてお断りすることはありません。
とことん対応させていただきますのでお気軽お問い合わせください!