中綴じ製本とは?
中綴じ製本は、本や冊子などの出版物を作成する際に使用される一般的な製本方法の一つです。製作方法は、用紙を二つ折りにたたんで束ね、折った中央部分をステープル(針金)で2カ所綴じて製本します。
中綴じ製本は見開き時に綴じ部分まで広げることができるため、デザインを崩すことなく見せることができます。
最小8ページから製本でき、比較的安価に製作することができます。
中綴じ製本のメリット
開きやすさとデザインの自由度:
他の製本方法よりも開きやすく、見開きのデザインが自由に行えます。
最小ページ数から製作可能:
ページ数が少なくても製本することが出来るので最小で8ページから製作することが可能です。
比較的安価:
材料や工数が少ないため、他の製本方法に比べてコストを抑えることができます。
中綴じ製本のデメリット
ページ数の制約:
最小で8ページ、12、16、20、24というように4ページずつ増えていきます。製作する場合は必ずページ数をイメージしてレイアウトを考える必要があります。
厚さによるズレ:
ページ数が増えると厚みが増し、小口(本の外側/開き部分)が外側にズレやすくなります。
背文字の印刷不可:
無線綴じ製本のように背文字の印刷が行えません。
中綴じ製本のサイズ
トコトン印刷の中綴じ製本は見開き最大サイズがA3サイズで、仕上がりは二つ折りしたA4サイズになります。
A3サイズ以下であれば、A列、B列の定型サイズ仕上げや不定形サイズでの製作も可能です。
おススメの用紙
モノクロ資料に適した用紙:
テキストや問題集などモノクロ文字が中心になるものや、使用期間が短いもの、ボールペンや鉛筆等で加筆する資料を印刷する場合、上質紙の70K・90Kがおススメです。 加筆性に優れ、用紙代も比較的安価なのでコストを抑えることが出来ます。
また、通常のコピー用紙(55K)よりも厚手の用紙になるので裏写りを軽減することも可能です。
フルカラー資料に適した用紙:
会社案内、学校案内、会報、リーフレット、パンフレットなど、デザイン性がありフルカラーで印刷する場合、コート紙・マットコート紙の90K・110K・135Kがおススメです。
コート紙は表面がツルツルしていて光沢があり、写真や色の再現性に優れています。
マットコート紙は表面がサラッとしていて光沢が抑えられており、写真や色の発色バランスが良く落ち着いた感じの仕上がりになります。
写真や画像が多くそれらをメインに見せたい場合はコート紙、写真や画像と文字をバランスよく見せたい場合はマットコートが適しています。
中綴じ製本の活用例
中綴じ製本は、さまざまな用途で活用されています。以下はその一部です。
学校案内や会社案内:
詳細な情報を掲載したい学校案内や会社案内に適しており、 デザイン性を重視しつつ情報を効果的に伝えることができます。
会報やニュースレター:
定期的に発行する会報やニュースレターにも中綴じ製本が便利です。 ページ数が少なくても製本できるので、コンパクトな形で会員や読者に情報を提供できます。
パンフレットやリーフレット:
中綴じ製本を使用することで、パンフレットやリーフレットの見栄えを向上させることができます。見開きで情報を分かりやすく提示できるため、読者の興味を引きやすくなります。
問題集や教材:
学習教材や問題集にも中綴じ製本が適しています。 ページ数が増えても開きやすさを確保しつつ、情報をまとめることができます。
まとめ
中綴じ製本は、見開き時に開きやすくデザインの自由度が高いため、様々な用途で活用されています。ページ数の制約に気をつけつつ、適切な用紙を選んで利用することで、プロの仕上がりを実現できるでしょう。
中綴じ製本の特徴や注意点を把握し、素敵な冊子や本を製作してみませんか。