「部活動で使用する応援幕や運動会・体育祭で使用する横断幕、飲食店の店頭などで使用されるタペストリーなど、用途に合わせてさまざまな種類の幕があります。
この記事では、それぞれの用途に適した素材と加工方法についてご紹介します。
目 次
1.横断幕の屋外使用におススメの素材とシーンについて
屋外で使用する場合、雨や日光に晒させるので耐久性、防水性に優れたターポリンがおススメです。
運動会などで使用される白いテントの生地がターポリン生地です。
ターポリンは、ポリエチレンやポリ塩化ビニール(PVC)などの合成素材から作られることが一般的です。これらの素材は耐久性があり、 防水性が高いため、雨や日光から保護するために使用されます。
また、ターポリンは通気性にも優れているため、湿気やカビの発生を防ぐことができます。
ターポリンは使い捨てではなく、多くの場合、繰り返し使用されます。 長期的に折りたたんで保管しておく場合、折りスジや印刷面が剥離してしまうことがあるので丸めて保管しておくことをおススメします。
おススメのシーン
- 屋外スポーツの応援幕
- 屋外掲示の横断幕
- 屋外掲示のタペストリー
- 工事現場の足場幕
2.横断幕の屋内使用におススメの素材とシーンについて
屋内使用でおススメの素材はトロマットになります。
ポリエステル100%の生地です。一般的な屋外用のぼり旗もポリエステル100%のポンジという生地で作られているのですが、それよりも厚手で透けにくく丈夫な生地です。
また、発色がよくシワになりにくいため、グラフィックや写真などを印刷するのにも適しています。
トロマットもターポリン同様、使い捨てではなく多くの場合、繰り返し使用されます。折りたたんでの持ち運びや保管も可能です。
おススメのシーン
- 屋内スポーツの応援幕
- 屋内掲示の横断幕
- 屋内用タペストリー
- 展示会用のテーブルクロス
- のれん
3.横断幕の加工や設置について
ターポリンもトロマットも用途によってそれぞれ加工が必要になります。
幕として使用する場合、一般的にハトメ加工を施します。
ハトメ加工とは、ロープや紐を通すための穴を開け、その穴に金具を取り付ける加工です。四方に補強用のロープを縫込み縫製し、約50センチの間隔でハトメを取り付けます。
トロマットなど布系の生地の場合、ハトメ箇所裏面に補強を行います。ロープや紐で固定するのに最も適した加工になります。
設置する場所に合わせてハトメ箇所を変更したり、数を調整することが可能です。固定用のロープは付属していませんので用途に合わせてご用意下さい。
ハトメ穴の内径は1cmになりますのでサイズに合わせたロープを選びましょう。スピンドル紐を使用されている場合が多いです。
風が強い場所に設置する場合は固定器具が外れてしまう可能性があるため、風穴加工やメッシュターポリンでの製作するなどして対策することをおススメします。
タペストリーとして使用する場合は、袋縫い加工を施します。
左右を縫製し上下を袋縫いにします。袋縫いした上下にパイプを入れて使用します。上部は軒先などにアイプレートやフックを取り付けてパイプやロープを取り付けます。
屋外で使用する場合、風で煽られることを防ぐために下部は重石や注水タイプの重石、ブロックなどで固定してください。
タペストリー加工の場合、上下のパイプも付属しております。パイプにはあらかじめひもが付いているので取り付ける場所に応じて長さを調整し設置して下さい。
その他にも、テーブルクロスや暖簾など、さまざまな用途に応じた加工方法があります。
4.まとめ
用途やシーンによっていろいろな素材や加工が必要となってくる「幕」の印刷ですが、トコトン印刷では専任の担当者が用途やシーンに合わせた最適な素材や加工をご提案させていただきます。
お客様の疑問や不安に「トコトン」お付き合い致します。ご要望に応じたデザイン製作も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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